ネットワーク構築

巨大研究施設における、各種計算ノードを結ぶ研究ネットワークシステムのリプレースを実施しています。
特に、日々各国から集まる研究者が利用する計算機及びネットワークは、
超大容量の情報を安定的に通信させるために様々な機材で構成されており、これらを更に高速化し、より効率よく機能するネットワークシステムに構成するにはどうしたらよいか、お客様と打ち合わせを重ね、検証を行いながら取り組んでおります。

教育委員会様において、GIGAスクール構想による大量のデバイスを受け止める無線LAN環境を構成したり、広大な工場内に効率よく電波を行き届かせるよう、漏えい同軸ケーブル(LCX)用いたWiFi環境を提供するなど、お客様のご要望に合わせ柔軟な発想で無線ネットワークをご提案させていただき、導入を支援させていただいております。

関東、東北地域において、流通業を営まれている顧客の本社と30拠点を結ぶ流通ネットワークシステムのリプレースと高速化作業を低コストで実施しました。具体的には作業効率化の為に、置き換えるルーターは切替時に少ないステップで実施できるようあらかじめ設定を行い、新旧の回線を併設する形で、数拠点ずつ順次置き換えを実施。また、お客様でもご対応いただける簡易マニュアルを配布し、本社と各拠点の切替を現地事務担当者様と一斉に実施することで、大幅な切替作業コスト削減を実現しております。

BCP対策を目的に、本社システムと基幹ネットワークをデーターセンターに移設するにあたり、より安全で低遅延なネットワーク環境に変更しました。具体的には、データーセンターに設置したUTMで、各拠点へのIPIPトンネリング接続、インターネットからのSSL-VPN接続、AWSとのIPsecVPN接続をまとめて処理させることで、これまで複数の機器で構成していた通信のオーバーヘッドなくし、より効率的にネットワークを利用いただける環境をご提供することに成功しております。

製造業のお客様の工場移転に際して、物理的に離れた場所に機器を順次移転させるご要望を実現させるため、移転元、移転先で同一ネットワークセグメントとなるよう、L2延伸技術を用いたVPN接続環境を構成しました。
これにより、サーバやクライアント機器を含めた、様々なネットワーク上のデバイスの設
定変更を行うことなく徐々に移設することができ、移設期間中でも機器の利用ができると
ともに、ネットワーク設定変更に伴うトラブルが回避され、スムーズな事業拠点の移転が
実現できました。