今回は人財企画課のTさんによる連載コラム、「ホスピタリティの基本」です✨

この連載では、応対接遇の名物講師であるTさんが、ホスピタリティの心についてお伝えします。

第3回は、普段なかなか意識することが少ない「佇まい」についてです。

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今回は、私が思う「美しい佇まい」についてお伝えします。

「佇まい」とは、「立っている様子。転じて、ものの姿。ありさま。」の意味で、「人」に限られたわけではありませんが、では「佇まいが美しい人」とは、どのような人を指すのか考えてみました。

っている姿が美しい人という意味であれば、立ち居振る舞いといった所作が美しい人であるといえますが、そこには外観だけでなく、内面(こころ)が伴っているということも大切な要素であると思われます。

私は、挨拶や所作の研修をするときには
「あなたの所作や態度は、あなたの心がそのまま映し出されますよ。だから、仕事の時だけ姿勢を良くして笑顔を絶やさず…と思っていても、日常生活でできていなければ、美しい所作や立ち居振る舞いはできません」
とお伝えしています。
「その時だけ」「その場だけ」では、美しい所作にはならないという主旨でお伝えしています。


研修をしていると「美しい佇まい」を感じる方がいます。
グループワークなどで、正面を向かないような位置に座っていたとしても、講義をしている私のほうに上体を向け、背筋をピンと伸ばして、柔らかな笑顔でのアイコンタクトを感じるようなときです。
大人数の研修で、私からは遠く離れたところにいたとしても、スポットライトが当たったかのように、その方がくっきりと見えるから不思議です。

自然と醸し出されるしぐさは、その時だけ作られたものではなく、日常から自然と身についている所作であり、落ち着きのある柔らかな笑顔は、その方の心が満たされているからこそ、自然に出てくるものなのだと感じます。


また、これは意外に感じるかもしれませんが、その人がそこに居なくても、「美しい佇まい」を感じる時があります。
それは、デスクワークをされている方が離席しているようなとき。椅子がきちんと収納されデスク上が整然としていると、そこにその人が存在しなくても「美しい佇まい」を感じます。

仕事に追われているとデスクの上は散らかったまま、椅子もあらぬ方向を向いたような状態で、離席してしまうようなことをしがちですね。
でも、そんな散らかったデスクでは、良い仕事はできないでしょう。


「美しい佇まい」とは、内面(こころ)が満たされているからこそ、成しえるものであるといえますね。
皆さんも、あなたの思う「美しい佇まい」について、一度考えてみてください。

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内面(こころ)の状態がその人の佇まいに表れるのですね。
(離席するときのデスクには気をつけなきゃ…💦)
次回のコラムもお楽しみに✨