本日は、人財企画課のTさんによる連載コラム、「ホスピタリティの基本」をお届けします✨

この連載では、応対接遇の名物講師であるTさんが、ホスピタリティの心についてお伝えします。

今回のテーマは、新入社員を迎えるにあたって先輩社員に呼びかけたい、「あいさつ」の大切さについてです。

※本記事の内容は、新入社員を迎え入れる前の3月に、社内報を通じて先輩社員となる日本データーの従業員にも周知したものです。

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4月に日本データーは、新入社員43名を迎えます。

新入社員を迎えるにあたり先輩社員に伝えたいのは、自分のほうから「おはようございます」「お疲れ様です」などの先手の「あいさつ」を新入社員にしてほしいということです。

「あいさつ」は、じつは、禅から生まれたことばで、禅を修行しているお坊さん同士が出会ったとき、相手がどれくらい悟りの道を進んでいるかをたしかめるやりとりを意味する【一挨一拶】(いちあいいっさつ)が短くなって「挨拶」(あいさつ)になったそうです。

「挨」は相手に近づくこと、「拶」は、相手にせまることを意味します。

禅の修行僧たちは、山の中に隠れ、たまに出会う修行者同士で問答をして悟りの道を探しました。
つまり、一挨一拶は、相手が仲間かどうかを確認するためのものだったのです。

西洋では握手をしてあいさつをしますが、これは「私は武器を持っていません」ということを示すためです。
そう考えると、あいさつは、味方や仲間であることをアピールするためのものであるといえますね。

初めての人と会うときは、まずしっかりあいさつをすることで、相手との心の距離がぐっと縮まるわけです。

そういうわけで、先輩社員である私たちは、43名を歓迎し、「あなたの味方ですよ。仲間ですよ。どうぞよろしく」という気持ちをアピールしていきます。


「でもねぇ、なんか、こちらから先にあいさつをしても、知らんふりされたりしたら、さびしいよねぇ」なんて声がちょっと聞こえたような気がしますので、私からワンポイントアドバイスをいたします。

皆さんは、「あいさつ」というと「おはようございます」「お疲れ様です」という言葉とお辞儀を思い浮かべますね。
でも、あいさつの一番のポイントは、実は「アイコンタクト」と「笑顔」なのです。

すれ違い時などに、あいさつをしても相手が気づかずに「?」という表情をされてしまうのは、相手の目(こころ)をつかまえていないからです。
「目は心の窓」といわれます。

あいさつをする相手を見つけたら、まずは「アイコンタクト」と「笑顔」です。
その時のイメージは「あなたを見つけたわ!(アイコンタクト)」「うれしい(にこっ)(笑顔)」という感じですね。

そして、アイコンタクトと笑顔のままで、朝なら「おはようございます」、すれ違い時などは「お疲れ様です」の言葉を発しましょう。
笑声(えごえ/笑顔の表情で発声すること)は、好感音「ソ(ドレミファソの)」の音になります。
心持ち高めの「ソ」の音は、好感音の言葉の通り聞いていて心地よい音で、思わず返事をしたくなる音なのです。


でも、もし緊張しちゃって言葉が出なかった、としても大丈夫。

「目は口ほどにものをいう」という言葉のとおり、アイコンタクトと笑顔だけでも、相手には、「あなたの味方ですよ。仲間ですよ。どうぞよろしく」の気持ちが通じます。
言葉はなくても、そのあとに軽く会釈をすることで、ボディランゲージで気持ちが伝わりますね。


それでは、もうすぐ4月です。「Let’s try!」

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あいさつが大事とは思っていても、なかなかうまくできないことってありますよね。
でも、あいさつを交わし合えたときの気持ちよさは格別なものがあります。
まずは私たち先輩社員から、新入社員が気持ちよく働き始めることができる環境をつくっていきます。
次回のコラムもお楽しみに✨